2024年8月25日よりブログ開始!

ポリフェノールってよく聞くけど…何者!?

ポリフェノールって何者

こんにちは、グレぴよです。
今日もブドウ・ワインの勉強をするよ!

営業マン太郎

赤ワインといえばポリフェノール!というのは分かるんだけど、ポリフェノールが何者か全く知らないことに気づいたよ…

グレぴよ

知らないことに気づくのは偉いね! 最新の動向も踏まえた上で、ポリフェノールの基本情報を整理しようか!

今回の記事で分かること
  • ポリフェノールには多様な種類があり、赤ワイン中では特にプロアントシアニジンアントシアニンカテキンレスベラトロールが多く含まれている。
  • ポリフェノールは体内への吸収率が低いが、改善するための研究が進められている

◾️本記事の参考情報
Int J Biol Macromol. 2024年7月29日公開
https://doi.org/10.1016/j.ijbiomac.2024.134223
Impact Factor:7.7(2023)

目次

ポリフェノールとは?

ポリフェノールとは、ベンゼン環に少なくとも2つの-OH基を持つ化合物の総称です。
※フェノールは、ベンゼン環に1つの-OH基を持つ化合物

その化学構造は多岐に渡り、現在までに8000種類を超えるポリフェノール化合物が単離されています

営業マン太郎

そんなに色んな種類があるのか! ポリフェノールってもっと身近で優しい存在かと思っていたよ…

グレぴよ

構造が大きくなると分析の難易度も極端に高くなるよ。ポリフェノール研究は、未だに解明されていないことが沢山あるんだ。

ポリフェノールの分類を知ろう!

ポリフェノールは、化学構造に基づいて複数のカテゴリーに分類されます。

グレぴよ

赤ワインに多く含まれているのは、特にプロアントシアニジンアントシアニンカテキンレスベラトロールあたりかな!

営業マン太郎

赤ワインのポリフェノールって健康に良いイメージだけど、具体的には「プロアントシアニジン、アントシアニン、カテキン、レスベラトロール」のおかげなんだね!

ポリフェノールは体内に吸収されにくい

ポリフェノールは、抗酸化作用・抗炎症作用・抗菌作用・抗がん作用・心血管保護作用など、様々な健康増進効果を発揮します。
一方で、ポリフェノールは体内への吸収率が非常に低いという課題があります。

カテキン、イソフラボン、カルコンといった”構造が小さいポリフェノール”は比較的吸収されやすい(吸収率5~30%程度)一方で、アントシアニンや縮合型タンニンといった”構造が大きいポリフェノール”は極めて吸収されにくい(~0.1%程度)ことが分かっています。

グレぴよ

口から胃を経由して小腸に届いたポリフェノールのうち、体内へ移行するのはほんの僅かで、大部分は大腸を経由して便から排泄されているよ!

ポリフェノールの吸収率を高めるには?

近年では、ポリフェノールの吸収率を向上させる技術が研究されています。

ナノカプセル化技術

ポリフェノールをナノサイズの粒子に封入することで、小腸での吸収が容易になり、体内への移行率が高まります。

食品との組み合わせ

脂質やタンパク質と一緒に摂取することで、ポリフェノールの溶解性を高め、吸収率を改善することができます。一方で、食物繊維は吸収を妨げる可能性があります。

微生物の利用

ポリフェノールを分解できる腸内細菌を活性化するようなプレバイオティクスを併用することで、ポリフェノールの吸収性が促進されます。

営業マン太郎

例えば、ワインを飲むときにアヒージョを食べると、脂質によってポリフェノールの吸収率が高まるということかな? 知らないうちに実践できていることもありそうだね!

まとめ:ポリフェノールは多様で未だ研究途上

グレぴよ

ポリフェノールは構造が大きいものほど研究が難しく、どうしても構造が小さいもの(モノマー)の情報が多くなるけど、自然界では構造が大きいポリフェノールの方が割合が高いから、実際は未だに分かっていないことの方が多いんだ。

営業マン太郎

なるほどね。ポリフェノールの分類は正直難しかったけど、聞いたことがある化合物名がちょこちょこあって、勉強は面白かったよ! 今後はワインを飲むときにポリフェノールを意識しちゃいそうだぁ。

あとがき

グレぴよ

ちなみに、最もポリフェノールを多く含むブドウ品種は、フランスの南西部(マディラン地方)で広く栽培されている「タナ(Tannat)」だと言われているよ! 例えばこちら (←楽天市場リンク) のワインとか。一度は飲んでおきたいよね!

以上、グレぴよでした!

ポリフェノールって何者

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