2024年8月25日よりブログ開始!

認知症に備えたいなら…ブドウを食べよう!

サムネイル_認知症はブドウで備えよ

こんにちは、グレぴよです。
今日もブドウ・ワインの勉強をするよ!

営業マン太郎

ついに祖母が認知症になってしまったよ…。根本的に治療できる薬はないみたい。親には認知症になって欲しくないし、予防する手段について勉強したいな。

グレぴよ

認知症は人格を変えてしまう恐ろしい病気だもんね。先月、ブドウやワインの摂取習慣と認知症の関連について、新しい研究結果が発表されたから紹介するよ!

今回の記事で分かること
  • ベリー類(ブドウ含む)や赤ワインの摂取が、認知機能低下の予防に役立つ可能性がある。
  • 一房ほどのブドウを日々摂取する習慣があると、認知機能低下の予防に効果的。
  • ブドウ由来のポリフェノールが、腸から脳へ刺激を伝達している可能性。

◾️本記事の参考情報
Front Nutr. 2024年7月10日公開
https://doi.org/10.3389/fnut.2024.1403427
Impact Factor:4.0(2023)

目次

背景情報:認知症はグローバルな社会課題

認知症は、世界的に深刻な社会課題です。
2024年の現在、認知症は世界中で約5,700万人に影響を及ぼしており、2050年までに1億5,300万人に増加すると予測されています。

グレぴよ

介護する側の家族にも影響が生じることを考えると、恐ろしいデータだよね…!

営業マン太郎

認知症になりやすい要因とかって分かっているのかな?

2024年8月に発表された報告では、認知症発症リスクを低減するための14因子が特定されました(下図)。
これらの要因を適切に管理することで、認知症の45%分を減らすことができると提唱されています。

引用(一部改変):Lancet. 2024年8月10日公開

グレぴよ

太郎くんの場合は中年期かな。運動習慣をつけたり、健康的な体型を維持したり、気をつけなくちゃ!

営業マン太郎

頑張るよ…! でも、これだけ頑張っても45%分しか予防できないのか…。普段の食事で、効果的な方法はないかなぁ?

認知症の発症には、遺伝的要因や生活習慣だけでなく、食生活も大きく関わります。

この記事では、ブドウや赤ワインに含まれるポリフェノールの健康増進効果に注目し、認知症との関連について説明します。

ブドウ・赤ワインの摂取習慣と認知症の関係性

今回紹介するのは、中国で実施された研究報告です。
50歳以上の男女1,127人を対象に、ブドウ・赤ワインの摂取習慣と認知症の関係性が調査されました。

まず、1,127人を認知機能の状態で4つのグループに分け、グループ間の比較を実施しました。

スクロールできます
認知正常
normal
主観的認知機能低下
subjective cognitive decline
軽度認知障害
mild cognitive impairment
アルツハイマー認知症
Alzheimer’s disease
自覚症状
(主観的)
問題なし自覚あり自覚あり自覚あり
認知テスト
(客観的)
問題なし問題なし認知低下認知低下
日常生活への
支障
問題なし問題なし問題なし支障あり
認知機能の状態で4つのグループに分類

認知正常 vs 主観的認知機能低下

認知正常グループよりも、主観的認知機能低下グループの方が、ベリー類(ブルーベリーやブドウなど)の摂取量 が少なくなっていることが分かりました。

スクロールできます
グループベリー類の摂取量
認知正常多い
主観的認知機能低下少ない

参考:Front Nutr.

軽度認知障害 vs アルツハイマー認知症

軽度認知障害グループよりも、アルツハイマー認知症グループの方が、果物の摂取量、ベリー類が好きな人、赤ワインの摂取習慣 が少なくなっていることが分かりました。

スクロールできます
グループ果物の摂取量ベリー類が好きな人赤ワインの摂取習慣
軽度認知障害多い多い多い
アルツハイマー認知症少ない少ない少ない

参考:Front Nutr.

また、軽度認知障害グループの中で、赤ワインを飲む習慣がある人は、赤ワインを飲む習慣がない人と比較して、アルツハイマー認知症を発症するリスクが低いことがわかりました。

認知テスト正常 vs 認知テスト異常

認知機能テスト正常グループ(認知正常&主観的認知機能低下)よりも、認知機能テスト異常グループ(軽度認知障害&アルツハイマー認知症)の方が、果物の摂取量、ベリー類が好きな人、ブドウが好きな人、ブドウの摂取量、赤ワインの摂取習慣、白ワインの摂取習慣 が少なくなっていることが分かりました。

スクロールできます
グループ果物の
摂取量
ベリー類が
好きな人
ブドウが
好きな人
ブドウの
摂取量
赤ワインの
摂取習慣
白ワインの
摂取習慣
認知テスト
正常
多い多い多い多い多い多い
認知テスト
異常
少ない少ない少ない少ない少ない少ない

参考:Front Nutr.

さらに、認知機能テスト正常グループの中で、ベリー類が好きな人は、ベリーが好きでない人と比較して、認知機能低下のリスクが低いことがわかりました。

また、認知機能テスト正常グループの中で、1日100~200 gのブドウを摂取する人は、1日100 g未満しかブドウを摂取しない人と比較して、認知機能低下のリスクが低くなりました

グレぴよ

100~200 gのブドウは、デラウェアで一房分ぐらいかな!

ブドウ・赤ワインが認知機能低下を抑える理由

ブドウにはポリフェノールが多く含まれています。
ポリフェノールについては、以下のページで詳しく説明していますので是非ご覧ください!

ポリフェノールには様々な健康増進効果があることがわかっていますが、ポリフェノールは非常に体内へ吸収されにくい化合物であるため、どのようなメカニズムで健康増進に繋がっているのか、未だ明確になっていません

グレぴよ

諸説あることは理解した上で、僕は「ポリフェノールは腸で迷走神経に作用することで、腸から脳に刺激を伝達している」と思っていて、これが認知機能を維持する重要なメカニズムだと考えているよ!

営業マン太郎

ごめん… 全く理解できないよ。笑

グレぴよ

ポリフェノールが脳に届けられて脳内で何かパワーを発揮しているわけではなく、腸でパワーを発揮してその影響が脳に届いているという感じかな!

まとめ:認知症に備えたいなら…ブドウを食べよう!

営業マン太郎

ブドウを含むベリー類や赤ワインの摂取が、認知機能低下の予防に役立つ可能性があると理解できたよ!「何を飲むか迷ったら赤ワイン」を座右の銘にしようかな。

グレぴよ

”過度のアルコール摂取”は認知症のリスク因子だから、ほどほどにね。ブドウやブルーベリーなど、果物からポリフェノールを摂取する習慣があるとベストかな!

あとがき

グレぴよ

イチゴやカシスもベリー類だよ!冷蔵庫へ常にストックしておこう!笑
あと、最近はイチゴで造ったワインも増えてきたよね。中辛口のこのイチゴワイン (←楽天市場リンク) とかギフトにも丁度良くて重宝してるよ!

以上、グレぴよでした!

サムネイル_認知症はブドウで備えよ

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