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こんにちは、グレぴよです。
今日もブドウ・ワインの勉強をするよ!
ついに祖母が認知症になってしまったよ…。根本的に治療できる薬はないみたい。親には認知症になって欲しくないし、予防する手段について勉強したいな。
認知症は人格を変えてしまう恐ろしい病気だもんね。先月、ブドウやワインの摂取習慣と認知症の関連について、新しい研究結果が発表されたから紹介するよ!
- ベリー類(ブドウ含む)や赤ワインの摂取が、認知機能低下の予防に役立つ可能性がある。
- 一房ほどのブドウを日々摂取する習慣があると、認知機能低下の予防に効果的。
- ブドウ由来のポリフェノールが、腸から脳へ刺激を伝達している可能性。
◾️本記事の参考情報
Front Nutr. 2024年7月10日公開
https://doi.org/10.3389/fnut.2024.1403427
Impact Factor:4.0(2023)
背景情報:認知症はグローバルな社会課題
認知症は、世界的に深刻な社会課題です。
2024年の現在、認知症は世界中で約5,700万人に影響を及ぼしており、2050年までに1億5,300万人に増加すると予測されています。
介護する側の家族にも影響が生じることを考えると、恐ろしいデータだよね…!
認知症になりやすい要因とかって分かっているのかな?
2024年8月に発表された報告では、認知症発症リスクを低減するための14因子が特定されました(下図)。
これらの要因を適切に管理することで、認知症の45%分を減らすことができると提唱されています。
引用(一部改変):Lancet. 2024年8月10日公開
太郎くんの場合は中年期かな。運動習慣をつけたり、健康的な体型を維持したり、気をつけなくちゃ!
頑張るよ…! でも、これだけ頑張っても45%分しか予防できないのか…。普段の食事で、効果的な方法はないかなぁ?
認知症の発症には、遺伝的要因や生活習慣だけでなく、食生活も大きく関わります。
この記事では、ブドウや赤ワインに含まれるポリフェノールの健康増進効果に注目し、認知症との関連について説明します。
ブドウ・赤ワインの摂取習慣と認知症の関係性
今回紹介するのは、中国で実施された研究報告です。
50歳以上の男女1,127人を対象に、ブドウ・赤ワインの摂取習慣と認知症の関係性が調査されました。
まず、1,127人を認知機能の状態で4つのグループに分け、グループ間の比較を実施しました。
認知正常 normal | 主観的認知機能低下 subjective cognitive decline | 軽度認知障害 mild cognitive impairment | アルツハイマー認知症 Alzheimer’s disease | |
---|---|---|---|---|
自覚症状 (主観的) | 問題なし | 自覚あり | 自覚あり | 自覚あり |
認知テスト (客観的) | 問題なし | 問題なし | 認知低下 | 認知低下 |
日常生活への 支障 | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 支障あり |
認知正常 vs 主観的認知機能低下
認知正常グループよりも、主観的認知機能低下グループの方が、ベリー類(ブルーベリーやブドウなど)の摂取量 が少なくなっていることが分かりました。
スクロールできます
グループ ベリー類の摂取量 認知正常 多い 主観的認知機能低下 少ない 参考:Front Nutr.
軽度認知障害 vs アルツハイマー認知症
軽度認知障害グループよりも、アルツハイマー認知症グループの方が、果物の摂取量、ベリー類が好きな人、赤ワインの摂取習慣 が少なくなっていることが分かりました。
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グループ 果物の摂取量 ベリー類が好きな人 赤ワインの摂取習慣 軽度認知障害 多い 多い 多い アルツハイマー認知症 少ない 少ない 少ない 参考:Front Nutr.
また、軽度認知障害グループの中で、赤ワインを飲む習慣がある人は、赤ワインを飲む習慣がない人と比較して、アルツハイマー認知症を発症するリスクが低いことがわかりました。
認知テスト正常 vs 認知テスト異常
認知機能テスト正常グループ(認知正常&主観的認知機能低下)よりも、認知機能テスト異常グループ(軽度認知障害&アルツハイマー認知症)の方が、果物の摂取量、ベリー類が好きな人、ブドウが好きな人、ブドウの摂取量、赤ワインの摂取習慣、白ワインの摂取習慣 が少なくなっていることが分かりました。
スクロールできます
グループ 果物の
摂取量ベリー類が
好きな人ブドウが
好きな人ブドウの
摂取量赤ワインの
摂取習慣白ワインの
摂取習慣認知テスト
正常多い 多い 多い 多い 多い 多い 認知テスト
異常少ない 少ない 少ない 少ない 少ない 少ない 参考:Front Nutr.
さらに、認知機能テスト正常グループの中で、ベリー類が好きな人は、ベリーが好きでない人と比較して、認知機能低下のリスクが低いことがわかりました。
また、認知機能テスト正常グループの中で、1日100~200 gのブドウを摂取する人は、1日100 g未満しかブドウを摂取しない人と比較して、認知機能低下のリスクが低くなりました。
100~200 gのブドウは、デラウェアで一房分ぐらいかな!
ブドウ・赤ワインが認知機能低下を抑える理由
ブドウにはポリフェノールが多く含まれています。
ポリフェノールについては、以下のページで詳しく説明していますので是非ご覧ください!
ポリフェノールには様々な健康増進効果があることがわかっていますが、ポリフェノールは非常に体内へ吸収されにくい化合物であるため、どのようなメカニズムで健康増進に繋がっているのか、未だ明確になっていません。
諸説あることは理解した上で、僕は「ポリフェノールは腸で迷走神経に作用することで、腸から脳に刺激を伝達している」と思っていて、これが認知機能を維持する重要なメカニズムだと考えているよ!
ごめん… 全く理解できないよ。笑
ポリフェノールが脳に届けられて脳内で何かパワーを発揮しているわけではなく、腸でパワーを発揮してその影響が脳に届いているという感じかな!
まとめ:認知症に備えたいなら…ブドウを食べよう!
ブドウを含むベリー類や赤ワインの摂取が、認知機能低下の予防に役立つ可能性があると理解できたよ!「何を飲むか迷ったら赤ワイン」を座右の銘にしようかな。
”過度のアルコール摂取”は認知症のリスク因子だから、ほどほどにね。ブドウやブルーベリーなど、果物からポリフェノールを摂取する習慣があるとベストかな!
あとがき
イチゴやカシスもベリー類だよ!冷蔵庫へ常にストックしておこう!笑
あと、最近はイチゴで造ったワインも増えてきたよね。中辛口のこのイチゴワイン (←楽天市場リンク) とかギフトにも丁度良くて重宝してるよ!
以上、グレぴよでした!
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