こんにちは、グレぴよです。
今日もブドウ・ワインの勉強をするよ！
営業マン太郎最近は本当に暑いし、スコールみたいな雨が降るし、気候変動の影響を実感する機会が増えてきたよ…
グレぴよひよこは体温調節する力が弱いから、温暖化がとても辛いよ…。僕らの大好きなブドウは、異常気象に何度も適応してきた実績があるから、そのノウハウを学んでみよう！
- 長い歴史の中で、ブドウは何度も気候変動期を乗り越えてきた。
- 進化と移動という二つの戦略を駆使することで、環境変化への適応を可能にした。
- ブドウの起源はアジアであると考えられている。
- ブドウの進化戦略は、異常気象に対する生物の生存術として普遍的なものと考えられる。
◾️本記事の参考情報
Nature Plants. 2024年7月15日公開
https://doi.org/10.1038/s41477-024-01726-8
Impact Factor：15.8（2023）
ブドウの起源
ブドウ科植物（Vitaceae）は、約9000万年前の白亜紀後期に起源を持つとされています。この時期の地球は温暖で、熱帯・亜熱帯の気候が支配的でした。
また、初期のブドウは、主にアジアを中心に分布していたと考えられています。
長い歴史の中で、ブドウは、熱帯雨林からサバンナ、岩石地帯まで、多様な厳しい環境へ適応して生存してきました。
ブドウの生育地域
営業マン太郎ブドウの原点はアジアの可能性が高いんだね！ 勝手にヨーロッパかなぁと想像していたよ。
下記の世界地図は、化石ブドウの発見場所と、現存する種の分布を示しています。
ブドウが広範囲の環境に適応し、多様な進化を遂げてきたことが読み取れます。
引用（一部改変）：Nature Plants.
グレぴよアジアとアフリカは特に多様性に富んでいるね！
ブドウの進化と移動
下記の図は、ブドウの進化と移動のパターンを示しています。
引用（一部改変）：Nature Plants.
グレぴよ我々にとって身近なブドウは、Vitis属に該当するよ。Vitis属の場合、乾燥した環境で進化したブドウ科植物が祖先で、湿潤環境に対応するように進化してきたことがわかるね！
営業マン太郎見方が難しいけど、なんとなくアジアから他の大陸へブドウが移動していったことも読み取れたよ！
ブドウの多様性と適応戦略
Vitis属のブドウは、他のブドウ科植物と比較して、多様化率が高いことが報告されています。
また、その多様化は比較的最近になって急速に進んでいることが分かってきました。
グレぴよVitis vinifera（ワイン用ブドウ）は雌雄同株なんだけど、起源のVitis属ブドウは雌雄異株だったんだね。雌雄異株だと、雌株の近くに雄株がなければ実を結ばない。雌雄同株だと毎年確実に実を結ぶ。栽培と繁殖に有利な特性として、雌雄同株に進化していったのかな！
引用（一部改変）：Nature Plants.
次の図では、ブドウがどのようにして環境変化に適応してきたかを示しています。
温暖化が進むと、ブドウは熱帯雨林に広く分布するようになり、湿潤な環境に適応するために進化させました。例えば、つる性を増強することで、樹木が密集した環境でも効率的に光を得ることを可能としました。
また、寒冷化が進むと、ブドウは乾燥地帯へと分布を広げました。そこでは、葉を多肉化し、効率的に水分を保持できるように進化しました。
引用（一部改変）：Nature Plants.
グレぴよブドウは、進化と移動という二つの戦略を駆使して、地球上の多様な環境変化に適応してきたんだね。
まとめ：ブドウの生存戦略からの学び
グレぴよ進化と移動というブドウの生存戦略は、異常気象に対する生物の生存術として普遍的なものと考えられているよ！
営業マン太郎なるほど！ 僕たちも最近の暑さに対して、北海道に移動するか、外出する機会を増やして暑熱順化で暑さに強い身体にするか、どちらかで対策すればOKってことだね！
グレぴよ太郎くんはストイックだけど、僕は秋になるまでクーラーの効いた部屋でワインを飲む生活を続けるかなぁ〜
あとがき
グレぴよちなみに、現代のワイン造りに使用されるヴィティス・ヴィニフェラ（Vitis vinifera）の祖先と言われているのが、ヴィティス・シルヴェストリス（Vitis silvestris）という野生種だよ！ フランスのシリル・アロンソ (←楽天市場リンク) という造り手が、Vitis silvestrisを使ったワインを販売してるみたい。希少だから一度試してみたいよね！
以上、グレぴよでした！
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