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こんにちは、グレぴよです。
2024年7月29日に、早稲田大学総合研究機構 食と農の研究所 が主催するシンポジウム「自然派ワインの果て その4」に参加してきたので、学びを報告するよ!
今回のテーマは「日本ワインの可能性と課題」
ゲストスピーカーは「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」の玉村豊男氏、「ココ・ファーム・ワイナリー」の池上知恵子氏の2名でした。
シンポジウムの詳細情報はこちらをご参照ください。
ブドウ栽培からワイン醸造まで、一気通貫で手掛けてこられた生産者の方々だね! 先駆者から生の声を拝聴することができて、とても貴重な経験になったよ!
いいなぁ〜。どんな学びがあったのか教えてよ!
シンポジウムからの学び
特に印象に残った内容について、下記にピックアップしました。
- 日本では、ワインづくりを長年工業として捉えてきた。一方西欧では、ワインづくりの位置付けは農業である。いいワインはいいブドウからという思想が重要。
- 日本ワインの課題として、日本ワインブドウ栽培協会では「高齢化」、「気候変動」、「ブドウ樹のウイルス」、「品種導入から栽培までを繋ぐ適切なサプライチェーンの欠如」などを挙げている。
- 西洋は区別できるものを好むが、日本人は過程を好む美学がある(侘び寂びなど)。
- 最近は自然派ワインからワインを知る人も増えてきた(≒ナチュール・ネイティブ)。自然派ワインの味がスタンダードになると、人工酵母で生産したワインに違和感を持ち始める可能性がある。
- 山ブドウ品種は湿気に強いが酸が強すぎる。そのため甘味度を高めてバランスをとる場合が多い。一方で、近年はハイブリッド品種に活用されることでデメリットが改善されてきた。
テクニカルな内容よりも、ワインづくりに対する思想がトークの中心だった印象だよ!
最後のハイブリッド品種については、深掘った内容は展開されませんでしたが、個人的にPIWI品種(人工交配により病害抵抗性を獲得したブドウ品種)に興味があるため、追って詳しく勉強してみたいと感じました。
また、地理的表示(Geographical Indication, GI)制度に対する不満の声も印象的でした。
最も歴史がある生産者が外れていたり、品質の担保に繋がっていなかったり、コスト負担が大きかったり… 生産者視点では課題だらけのようです。
GI表記で低品質のワインが流通してしまうと、地域全体のブランドイメージが悪くなって、高品質なワインを生産しているワイナリーまで印象が悪くなりかねないもんね。
GIって西欧のシステムを日本に取り入れた制度だっけ?
日本のワインづくりはまだまだ歴史が短いって聞くし、生産者の声を反映して、日本のワイン産業がより発展していくようなGI制度に改善されていくといいな!
あとがき
次回は2025年2月3日の予定とのこと。
都合さえ合えば、是非参加させていただきたいです!
以上、グレぴよでした!
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