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こんにちは、グレぴよです。
今日もブドウ・ワインの勉強をするよ!
最近は街中で「自然派ワイン」の看板を見る機会が増えたなぁ〜と感じるよ! なんとなくイメージは良いけど、実際はよく分かってないんだよね。笑
ナチュラルワインって、実は新しいワインカテゴリーなんだよね! 定義が決まる前に商品が浸透して、後追いで定義を考えているような状況だよ。最新の情報を整理してみよう!
- ナチュラルワインとは、人類が開発した最新のワインカテゴリーである
- ナチュラルワインの公的な定義は存在しないが、複数の団体が独自の定義を定めて運用している
自然派ワインの定義とは
最近話題の自然派ワインですが、公的な定義は存在しません。
人類が開発した最新のワインカテゴリーであり、定義が決まる前に”自然派ワイン”という言葉が先に浸透した状況です。
「近代化が進む以前のワインは全てナチュラルワインだった」というのは誤解で、古代のワインは保存性を高めるためにスパイスやハーブ、松脂など様々な添加物が使われていたよ。
定義が決まっていないため、生産者の自由な解釈で”自然派ワイン”として販売する例も多く、少なからず消費者を混同させています。そのような状況を改善するため、幾つかの生産者協会が設立され、それぞれで自主的に自然派ワインの基準が制定されました。
自然派ワインの基準①「Vin Méthode Nature」
Vin Méthode Natureとは、2019年にフランスで発足された生産者協会です。
この協会が定めた自然派ワインの基準は、フランスでワイン産業の行政を担うINAOという機関に認められているため、特に影響力が大きいと考えられます。
- 手摘み
- 最低でも有機農法であること
- 自然酵母による発酵
- 添加物の不使用
- 逆浸透膜、フィルター、加熱殺菌法の不使用
- SO2添加 < 30 mg/L ※発酵前&発酵中のSO2添加は不可
ブドウ栽培だけじゃなく、ワイン醸造の観点でも基準が定められているんだね。酸化防止剤SO2無添加ならナチュラルワイン、みたいなシンプルな話ではないのかぁ〜。
自然派ワインの基準②「ViniVeri」
ViniVeriとは、2004年にイタリアで設立されたナチュラルワイン協会です。
自然派ワインの定義について、非常にVin Méthode Natureと似ているものの、醸造面で多少の違いが見られます。
- 添加してよいSO2量は、辛口ワインで最大80 mg/L、甘口ワインで最大100 mg/L
- 醸造において温度調整を行わない
Vin Méthode Natureと比べて、温度調節を使えない点は厳しいけど、SO2はより多くの量を添加できるよ!
自然派ワインの基準③「Les S.A.I.N.S.」
Les S.A.I.N.S.とは、2012年にフランスで発足したナチュラルワイン協会で、その基準は特に厳しいと言われています。
- ブドウ畑において合成農薬の使用禁止
- 醸造においてSO2やその他一切の添加物を禁止
- 温度管理やベントナイト(清澄剤)の使用はOK
- 自社畑のブドウで醸造
ナチュラルワインとはブドウのみを原料としたものだ、という立場だね。さらにS.A.I.N.S.は、生産者に対して「社会性を持ち、友好的な態度で人と接し、ワイン生産に関していかなる場合も嘘をついてはならない」と倫理観も規定している点でユニークだよ!
自然派ワインの基準④「Natural Wine Association」
Natural Wine Associationとは、2017年にジョージアで設立されたナチュラルワイン協会です。
- 有機農法
- 醸造において、少量のSO2以外の添加物を禁止
- 自社畑のブドウで醸造
- 醸造家がオーナーであること
ワイナリーの運営モデルにまで言及している点がユニークだね!「ナチュラルワインは少量生産でテロワールを表現しなければならない」という思想みたいだよ。
幾つかの生産者協会によって、自然派ワインの定義が提唱されている状況であることがよく分かったよ!
自然派ワインのメリット・デメリット
次に、ナチュラルワインのメリットとデメリットについて、まとめました。
自然派ワインのメリット
土地らしさを反映した風味と個性
ナチュラルワインは化学添加物を使用せず、自然発酵のプロセスを尊重して作られているため、土地らしさを反映した個性的な風味を持っています。産地やブドウ品種、作り手の手法によって味が大きく異なり、それが自然派ワインの魅力となっています。
環境への配慮
ナチュラルワインの多くは有機栽培を採用しており、農薬や化学肥料を使用しないため、環境に優しいとされています。持続可能な農業に貢献している点が、エコ志向の消費者に支持されています。
健康志向
ナチュラルワインには酸化防止剤や化学物質がほとんど使われていないため、健康志向で添加物を気にする人にとって魅力的です。
伝統的なワイン作りへの回帰
ナチュラルワインの中には、化学技術に頼らず昔ながらの方法で作られているものも多いです。このような伝統的な製法を尊重し、ワインの本来の姿を味わいたいと考える方々に支持されています。
飲み手との繋がり
ナチュラルワインはその手作り感や個性から、作り手と飲み手の距離が近く感じられます。ワインそのものが、生産者の哲学や自然への考え方を反映していることが多く、飲むことでその背景にあるストーリーを感じ取れる点が魅力です。
あとは、新たなワインカテゴリーだからこそ詳しい人が少なくて、気軽に飲めるというメリットも感じるかな!
自然派ワインのデメリット
品質のばらつき
ナチュラルワインは添加物や酸化防止剤をほとんど使用せずに製造されるため、保存や発酵の過程で気温や湿度などの環境条件に強く左右され、品質が安定しないことがあります。同じ銘柄でも、年ごとの味に大きな違いが生じる場合もあります。
酸化しやすい
酸化防止剤(SO2)をほとんど使用しないため、ナチュラルワインは酸化が進行しやすいです。その結果、風味が短期間で劣化することがあり、開栓後は早めに飲みきる必要があります。
保存が難しい
酸化しやすいため、保存環境にも気を遣う必要があります。高温や直射日光に弱く、適切な温度管理を行わないと、品質が損なわれるリスクが高まります。
入手が難しい
ナチュラルワインは大量生産が難しく、小規模な生産者が多いことから、一般的なスーパーや酒屋での入手が難しい場合があります。特定の店舗や専門店、オンラインショップでしか購入できないことが多いです。
価格が高い
小規模な生産や特別な製造プロセスが影響し、一般的なワインよりも価格が高くなることが多いです。
味に癖がある
ナチュラルワインは発酵の自然なプロセスによって、独特の風味や香りを持つことが多く、伝統的なワインと比べて「癖がある」と感じる人もいます。このため、飲み慣れていない人には違和感を覚える場合もあります。
ナチュラルワインの魅力でもある「自然な味わい」と表裏一体なものばかりだから、これらも含めて自然派ワインの魅力だよね!生産者側には高い微生物管理が求められるから、難易度の高いワイン造りになるよ。
まとめ:自然派ワインは最先端のワインカテゴリー!
自然派ワインって、昔ながらの作り方をしているイメージだったけど、カテゴリーとしては最先端なんだね! 細かい定義は気にせず、気軽に美味しく楽しもうと思う!
結局美味しいことが一番だよね! 自分に合うスタイルの生産者探しを楽しもう!
あとがき
ViniVeriに加盟している生産者だと下記とか有名かな!
・Emidio Pepe(←Amazonリンク)
・Radikon(←楽天市場リンク)
・Arianna Occhipinti(←楽天市場リンク)
・Paolo Bea(←楽天市場リンク)
お店で見つけたら一度は飲んでみようー!
以上、グレぴよでした!
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